E.H.さん(50代男性)
目先の利益よりも相手の満足を。それが、お互いのハッピーにつながる
放送局で番組制作や営業、イベントの企画運営、労務管理など多方面にわたる業務に携わってきたE.H.さん。これまでの経験を活かしながら新たなチャレンジをしたいと考え、転職を検討しています。仕事への思いや今後の展望などをうかがいました。
新しいこと、苦手なことにはためらわずにチャレンジする
――仕事をするうえで大切にしていること、常に心がけていることは何ですか?
相手とWin-Winの関係を築くことです。そのことが、信頼を寄せてもらい、長く一緒に仕事ができる良好なパートナー関係につながっていくと考えています。
Win-Winの関係になるにはまず、自分の目先の利益よりも相手の利益を優先することが大切だと考えています。思い出深いのは、ある国際的イベントで企画運営を担当したときのことです。お客様は「こんなことをやりたい」というアイデアを持っていたのですが、予算はありませんでした。それを聞いた私は、「せっかくのおもしろいアイデアなんだから、実施しないなんてもったいない!」と考え、手弁当で手伝うことにしました。知人にも声をかけて協力を募り、最終的には企画として実現することができました。お客様は大変喜んでいただき、「あの企画は、彼のおかげで実現できた。何かあれば、彼に相談すればいい」と、周囲に私ことを紹介して回ってくれたのです。その結果、大きな仕事が舞い込むことに。社内では当初は私の行動に対して「売上にもならないのに余計なことをするな」という意見もあったのですが、最終的には「あれが彼なりの仕事の仕方だ」と評価してもらえるようになりました。このケースは典型的な例ですが、「いいことをしていれば、必ずいいことが返ってくる」というのが、私の仕事に対する考え方です。
もう一つ心がけているのは、新しいことや苦手なことに対してためらわずにチャレンジすることです。これまで、番組制作や営業、イベントの企画運営などまったくジャンルの違う仕事に携わってきました。現在携わっている労務管理やコンプライアンス関係の仕事では法律の知識が必須になりますが、担当する以前は専門知識はまったくありませんでした。どの仕事も、担当が決まったときは「大変だな」と思うのですが、同時に、「成長のチャンスだ」とも感じてきました。ときには、周りの人から見ると「火中の栗を拾わされた」と思われるような仕事も担当したのですが、そのときも、チャレンジや成長に対する期待感を私は持っていました。勉強して新たな知識を得たり社会の仕組みを知ったりすることは、とても興味深いことです。新たなスキルが身につき、「できなかったことができるようになる」という体験は、何歳になってもワクワクします。いま、転職を検討している背景にはそういった、新たなチャレンジへの期待感もあります。
相手を認め、本人の話にしっかりと耳を傾ける
――上司としてチームを率いるマネジメントの仕事も豊富に経験されています。マネジメント業務において、心がけているのはどのようなことでしょうか。
相手を肯定することです。チームメンバーと話をするときに私はよく、「君のおかげよ。ありがとう」「君がいてくれて助かっているよ」といった言葉をかけています。そのひと言が相手のモチベーションを高めたり、相手と私との良好な関係づくりの第一歩になるからです。もちろん人材マネジメントにおいては、厳しい指導をしなければいけないときもあります。そういった場合も、「相手は自分のことを見てくれている、認めてくれている」という前提があれば、建設的な話し合いができます。
また、メンバー本人と直接会って話を聞くことも大切にしています。チームの規模が大きくなるほど、あいだに何人もの人が入ってしまい、本人の言葉は直接届かないものです。しかし、“又聞き”の情報で評価をされてしまうと、本人としては納得しづらいです。だからこそ私は、本人に直接会って話を聞き、そのうえで私の考えを伝えるようにしています。
大阪万博にこれまでの経験をすべてぶつけてみたい
――今後、どのような仕事にチャレンジしたいと考えていますか?
キーワードは「売れる仕組みづくり」と「イベント」です。
多くの会社や組織にとって、「売れる」ことはハッピーなことです。そこに貢献したいと考えています。具体的には、テレビやネットなど「どのメディアを使うか」からはじまり、「どんな表現にするか」といったCMやコンテンツの中身を考え、実際につくっていく、そしてつくったものを視聴者などに届けていくというプロセスに関わっていきたいです。これが「売れる仕組みづくり」です。
「イベント」のなかでも興味を持っているのが、2025年の大阪万博です。パビリオンづくりや集客、来客者の満足度の向上、安全管理、スタッフ教育など、万博には数え切れないほどのタスクがあるはずです。また、万博全体の運営に携わる仕事もあれば、出展企業でパビリオンやイベントの企画・運営を行う仕事や、万博に絡めながら商品やサービスを売り出していこうという仕事もあると思います。携わり方はさまざまですが、万博という世界が注目するイベントを快適で魅力あるものにし、なおかつ、日本や企業のPRという狙いをしっかりとかなえるために、私のこれまでの経験をすべて捧げられたらと思っています。
相手へのリスペクトと柔軟な姿勢を持ち、まずは自分から動く
――最後に、ヴェルスリッチのユーザーである人事担当者へメッセージをお願いします。
仕事の傍ら、バスケットボールをずっと続けてきました。チームには、年齢も仕事も価値観もまったく違ったメンバーがたくさん在籍しています。そういったメンバーと一つになってより良いチームをつくっていく過程で、相手をリスペクトする気持ちが自然に養われました。また、自分とは違うものを受け入れる柔軟さや、多様性を尊重する姿勢が養われました。これは、新たな環境で仕事をするうえで、非常に役立つものだと考えています。
「まずは自分が動く」「みんなと一緒に汗をかく」ということも、仕事をするうえで大切にしている点です。机上の理論だけでなく、現場に足を運び、自分で手を動かすからこそわかることがありますし、相手に伝わることがあります。チームメンバーの一員としてともに汗を流すからこそ分かち合える気持ちや、伝わる思いがあります。新たな環境で出会う仲間と信頼関係を築くためにも、まずは私自身が動き、汗を流していきたいと考えています。
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